音楽とワインのマリアージュ♪ ピノ・ノワール ✖ 「アディオス・ノニーノ」

こんにちは。ビコーズワイン運営チームのいづみです。

みなさんは、ワインを飲む時に聴きたい音楽はありますか?
今回もフルート吹きの私が音楽とワインのマリアージュをご紹介します♪

アディオス・ノニーノ × ピノ・ノワール

今回はピアソラ作曲「アディオス・ノニーノ」と赤ワイン「I’m Pinot Noir from California」をご紹介します。

アストル・ピアソラはアルゼンチンの作曲家でバンドネオン奏者です。
ピアソラと言えば、「リベルタンゴ」が有名でファンの方も多いかもしれませんね。
クラシック出身の私も大好きな作曲家です。

ピアソラは、バンドネオン奏者としてナイトクラブなどタンゴバンドで演奏しキャリアを積み、その後クラシカルな作曲技法を学びタンゴに取り入れて、バッハ、ドビュシーなどの作曲家の音楽、さらにジャズなどからの影響も受け、タンゴを伝統的な形から独自の音楽を作り上げていきました。

アディオス・ノニーノは、ピアソラの代表作の1つです。
この曲は、父の訃報を受け失意の中亡き父に書き上げた曲です。最初にバンドネオンを与えてくれた、敬愛する父の死に打ちのめされたピアソラは、アルゼンチンに帰る旅費もなく、ニューヨークのアパートに閉じこもりこの曲を作ったそうです。

曲のタイトル「アディオス」は、スペイン語でさようなら、「ノニーノ」は父の愛称です。

演奏者によってアレンジがさまざまですが、中でも私のおすすめは、バンドネオン奏者の三浦一馬さんの演奏です。

タンゴの情熱的でかっこいい部分と、曲の中間部分は、美しくも悲しい父への鎮魂歌を思わせるメロディーが鳥肌が立つくらい魅力的です。このバランスが絶妙で、曲の世界に入り込んでしまいます。

今回マリアージュで選んだカリフォルニアのピノ・ノワールは、渋みが少なく熟したニュアンスと、エレガントさが絶妙なバランスで、この曲と同調しているように感じました。

ぶどう品種は同じですが、フランスのピノ・ノワールより、カリフォルニアの温暖な大地で育ったぶどうの熟した香りの方が、タンゴの情熱的な部分にマッチすると思います。

もう1つのおすすめは、ピアニスト福間 洸太朗さんによるピアノソロの演奏です。迫力がありながら繊細な音色のコントラストが、とても魅力的で聴きごたえがあります。

曲の世界に没頭していくと、ワインがこの曲に寄り添っているように感じました。聴くたび、最後まで心を揺さぶられる曲です。

みなさんもぜひカリフォルニアのピノ・ノワールを片手に聴いてみてください♪

まだおすすめしたいピアソラの曲がありますので、ビコーズワインとのマリアージュ第2弾も考えてみたいと思います! 次回をお楽しみに♪

(ビコーズ運営スタッフ 三浦いづみ)

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