音楽とワインのマリアージュ♪ 南仏ピノ・ノワール ✖ ドビュッシー「月の光」
こんにちは。ビコーズワイン運営チームのいづみです。
芸術の秋がやってきました!
まだ残暑が続いておりますが、しっとり涼しい夜を彩る音楽とワインのマリアージュを、フルート吹きの私がご紹介します♪
ドビュッシー「月の光」 × 南仏ピノ・ノワール
今回はドビュッシー作曲「月の光」と赤ワイン《I’m Pinot Noir from Southern France》をマリアージュしました。
ドビュッシーの代表的なピアノ曲で、もっとも人気が高い『月の光』。
みなさんも1度は聴いたことがあると思います。
美しい旋律と幻想的でありながら、憂いを漂わせたこの作品には、酸味と果実味のバランスがよく、繊細でエレガントな味わいの南フランス産ピノ・ノワールにぴったりだと思います。
作曲家:ドビュッシーの生涯
クロード・ドビュッシー(1862年-1918年)はフランスで生まれ、印象派音楽の創始者と言われています。
ドビュッシーの父は行商人、印刷所、事務員など仕事を転々としており、金銭的に困難な環境で育ったドビュッシーは内向的な性格だったそうですが、幼い頃から音楽の才能に溢れており、10歳で世界的にもトップレベルの音楽学校「パリ音楽院」に入学しました。
それからドビュッシーはどんどん才能を伸ばし、難易度の高いショパンのピアノ協奏曲を2年で演奏するようになりました。しかし、試験で賞を取ることができずにピアニストを諦め、作曲を勉強し始めます。その後、ドビュッシーは作曲家として活躍していきます。
プライベートでは、様々な女性と関係を持ち、自殺未遂や不倫などの様々なトラブルを起こしてしまいました。度重なるスキャンダルがあったものの、作曲家として地位を高めていきました。
天才の影には何かあるものなのでしょうか・・・
ドビュッシーは癌が見つかってからも作曲活動は続けていましたが、未完成の作品を残して55歳でこの世を去ることになりました。
「ベルガマスク組曲」第3曲『月の光』
《ベルガマスク》組曲は、〈1:プレリュード〉〈2:メヌエット〉〈3:月の光〉〈4:パスピエ〉の4楽章からなるピアノ組曲です。今回は中でも特に有名な第3曲〈月の光〉を取り上げます。
フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの詩を元にした音楽で、ドビュッシーはこの詩にインスピレーションを感じて28歳のときに作曲しました。
当初は、「感傷的な散歩道」として発表されましたが、のちに「月の光」のタイトルに変更されたのも、興味深いところです。
ちなみに第4曲〈パスピエ〉はドラクエの音楽に似ていると言われています!
たしかに耳馴染みがある感じがします 笑
興味がある方は聴いてきてみてください♪
さて本題の「月の光」ですが、私がイメージしていた通りの演奏をされていたのがピアニストの辻井伸行さんでした。美しくて幻想的な表現方法はとても難易度が高いと思います。
ピノ・ノワールと一緒に、繊細なメロディーを奏でる辻井伸行さんの演奏をお聴きください。
(音量は少し大きめに設定してみてください)
南仏ピノ・ノワールとの相性は?
ビコーズの南フランス産ピノ・ノワールは、エレガントでぶどうの旨みが華やかに踊るワイン。
スミレやハイビスカス、黒糖のような香りと酸味とピノ・ノワール特徴の酸味のバランスが絶妙で、繊細でエレガントさも感じるところから、月の光とマッチすると思いました。
冒頭からピアノのタッチが柔らかく儚げな音色が響きます。ピノ・ノワールの気品あふれる香りと味わいを感じながら一口飲むと、曲の世界観に入り込んでいきます。
悲しみや思い出がよみがえるような旋律、柔らかくて繊細なタッチが美しく魅了されます。
透き通ったような透明感のある響き、和音の表現方法にも注目して聴いてみてください♪
最後は余韻に溶け込むような終わり方が、ピノ・ノワールの余韻と同調します。
音色にワインが寄り添ってくれるような感覚… ゆっくり時間をかけて飲みたい一曲です。
約4分半なのでリピートして何度か聴くと、みなさんが感じる「月の光」がイメージできると思います。
ビコーズの南仏ピノ・ノワールと共に、幻想的なひとときをお過ごしください♪
(ビコーズ運営スタッフ 三浦いづみ)