【CAMPARI × APEROL × ビコーズワイン】コラボレーションイベント🍸レポート 前編🍸開催のきっかけとカクテル開発の裏側
2025年9月28日(日)、ビコーズワインシリーズと世界的なリキュールブランドであるCAMPARI・APEROLの特別コラボイベントが開催されました!
気になるイベントの様子はレポートの後編でご紹介しますが、まずは今回のイベントの主役であるこの日限定の「ワインカクテル」について、ビコーズ運営スタッフの矢島から詳しくご紹介したいと思います!
「ワインは、詳しくないんですが…」
私たちがワインインポーターとしてお客様と話す中で、この言葉を何度も耳にしてきました。
好きなものを語るのに、“知識”は必須ではありません。
誰でももっと自由に、心から楽しめるワインの世界を創りたい。
その想いが、「Because, Wine Series」誕生の原点です。
これまで私たちは、日本酒「獺祭」さんとのコラボレーションや、音楽とのマリアージュ企画など、既存の枠にとらわれない“自由で新しいワインの楽しみ方”を探求してきました。
その中で、ビコーズワインのブランドマネージャー・吉田がずっと温めていたのが「ワインカクテル」というアイディアでした。
そんな折、世界的リキュールブランド CAMPARI・APEROL を展開するCAMPARI JAPAN様との出会いがあり、双方に共通する「もっと日常的に、もっと自由に楽しんでほしい」という想いが重なって、今回のコラボレーションが実現しました。
カクテルの中でビコーズワインをどう活かすか
このコラボレーションのために腕を振るって下さった2人のトップバーテンダーが、CAMPARIブランドアンバサダーの小川尚人さんと、APEROLブランドアンバサダーの白井智也さんです。
今回、カクテルの開発にあたりお二人が共通して重視されたのは、「ただ美味しいカクテルを作るのではなく、カクテルの中でビコーズワインをどう活かすか」という点でした。
「シンプルに作るとリキュールの味に支配されてしまうため、ワインから感じ取れる特徴を副材料として掛け合わせ、素材の良さを維持しつつ新たな顔を引き出すことに注視しました」と語る白井さん。小川さんもまた、「普段ワインを嗜む方が多いのをイメージし、ビコーズワインの味わいを崩さず膨らませる構成を考えました」とおっしゃっていました。
個性が光るお二人のゲストバーテンダー
今回、カクテルの開発の段階から立ち会わせていただいたのですが、私自身これまでカクテルを飲む機会があまり多くなく、バーテンダーの方によって、レシピの考え方や味わいに、ここまで個性が出るものだと知りませんでした。
この開発の場への参加は、非常に刺激的な体験でした!


「CAMPARI Cocktail Competition Asia 2018」日本チャンピオンでもある小川さんは、鋭い味覚と技術を併せ持つシェフのようでした。
ご自身も、「味わいのアプローチの角度と、飲み手のお客様がどのような感動を感じていただけるかをイメージしながら創作した」と語るように、味わいや香りだけでなく、ゲストの体験にもフォーカスされていました。
特に小川さんの個性を感じた一杯が『カンパリ アンド ローゼス』です。
このカクテルに使用された「Because, I’m Nero d’Avola from Sicily」は、単体で飲むと芳醇な果実味と、ドライフルーツやオレンジのような複雑な香りが特徴の赤ワインです。
しかし小川さんの手にかかると、その明るい印象は、カンパリのほろ苦さ、カシスの甘酸っぱさ、そして意外な「紫蘇」の清涼感によって、ふんわりと香るバラのような、エレガントで大人っぽい華やかさを感じるものに変化していました🌹
普段飲んでいる「Because, I’m Nero d’Avola from Sicily」単体のイメージを良い意味で裏切るこの変化に、「様々な素材を組み合わせ、完璧なバランスを成立させる小川さんの技術が表れている」と感じ、感動しました。
一方、多様な飲食シーンで経験を積んだ白井さんは、一杯のグラスを通して物語を描く演出家のように感じました。
そう感じた理由の1つがまずカクテルのテーマ設定です。例えば『アペロ デ パリ』では、「もし、アペロールスプリッツがパリで生まれたら?」というユニークなコンセプトを最初に設定。そのコンセプトに合わせて、エルダーフラワーやブーケガルニのアロマといった、華やかで洗練されたパリを想起させる素材が選ばれていました。
また、素材選びだけでなく、カクテルづくりに用いる技法も驚きがありました。
特に『ラッシュハーモニー』で用いられていた「ウォッシュ」という技法。これは、主役であるソーヴィニヨン・ブランの繊細な香りを活かすため、アペロールや紫蘇、抹茶といった個性的な素材の角を取り、味わいをまろやかにする工程だと伺いました。
具体的には、混ぜ合わせた素材にヨーグルトを加えて凝固させ、それを半日もかけてゆっくりと濾していくのだそうです。この手間をかけることで、素材の余分なエグみや雑味が取り除かれ、元のワインの良さを消すことなく、新たな香りの層を繊細に重ねて味わいに奥行きを生み出す過程に、カクテル作りの奥深さを改めて感じました。
このお二人の個性の違いにより、より一層「知れば知るほど」面白いカクテルとワインの世界の可能性を実感しました。
一夜限りのスペシャルティカクテル【小川尚人さん】



① Campari N‘ Roses(カンパリ アンド ローゼス)
材料:カンパリ、カシス、紫蘇、Because, I’m Nero d’Avola from Sicily
芳醇な果実味のネロダーヴォラにカンパリと紫蘇のハーブ感、カシスが混ざり合うことで、まるで芳醇なバラのような味わいに。
② La Foresta(ラ フォレスタ)
材料:カンパリ、サパン、Because, I’m Riesling from Germany、ジャスミンソーダ
リースリングのアロマに寄り添う、爽やかなヨーロッパのハーブ香。森林浴をしながら白ワインを嗜むかのような一杯。
③ Sicilian Lemonade(シシリアン レモネード)
材料:カンパリ、オーガニックハニー、オーガニックレモン、Because, I’m Cabernet Sauvignon from California
果実味のある濃厚なカベルネソーヴィニヨンにハーブの香りが爽やかなレモネード。カンパリのビターな味わいが合わさることで、口の中で味わいが完成されます。ワインと同じく時間の経過によっても楽しめる一杯。
一夜限りのスペシャルティカクテル【白井智也さん】



④ Apero de Paris(アペロ デ パリ)
材料:Because, I’m Blanc de Blancs from France、クリアアペロール、エルダーフラワー、ライム、ブーケガルニアロマ
「もしアペロールスプリッツがパリで生まれたら…」という物語から生まれた、食前の1杯に最適だと感じるカクテル。
⑤ Lush Harmony(ラッシュ ハーモニー)
材料:Because, I’m Sauvignon Blanc from New Zealand、アペロール、ハニーウォーター、紫蘇、抹茶
ソーヴィニヨン・ブランのグリーンなアロマに、爽やかな紫蘇と深みある抹茶が出会う。多層的で繊細、手間のかかった1杯。
⑥ Southern Club(サウザン クラブ)
材料:Because, I’m Grenache from Southern France、アペロール、ローズヒップブルドックジン、シトラス、フランボワーズ、卵白
甘酸っぱいベースに、果実味豊かなグルナッシュとフランボワーズのフォームを重ねて。陽気な地中海の風を感じるデザートのようなカクテル。
皆さんはどのカクテルが気になりましたか??
後編では、多いに盛り上がったイベント当日の様子をお伝えします😊
(ビコーズ運営スタッフ 矢島美優)
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