【Because, ワイン 裏話 vol.1】 ビコーズのブレンドへのこだわり

ビコーズの味わいを決める“ブレンド作業”

ビコーズワインは、世界中のワイン造りに適した優良産地から、その産地が得意とする品種のワインを調達し、安くて美味しいワインシリーズとして展開しています。主に単一品種でつくられていますが、実際にビコーズワインとして商品化するまでにはさまざまな試行錯誤を繰り返します。

その中で最も時間を費やすのがワインの味わいを決めるブレンド作業です。

「同じワイナリーがつくる同じ品種のワインだったら、全部同じ味になるのでは?」と疑問に思われるかもしれませんが、実はぶどうを栽培している地域・区画・畑ごとに、また熟成させたタンクや樽ごとに、ひとつひとつすべてが違う味わいになります。

通常はそれらをまとめてブレンドして一つのワインとして出荷するのですが、ビコーズワインの場合は私たちが求める味わいにふさわしいワインを厳選しています。

日本人の味覚に寄り添う味わいを目指す

私たちが求めるのは、日本人の繊細な味覚に合い、素直に美味しいと思えるワインです。素晴らしい香りや果実の甘やかさがあるけれども甘すぎず、旨みをしっかりと感じ、酸味やタンニンが強すぎるのではなくバランスが取れている、そんなワインを目指しています。そのために、一番理想に近いベースのワインを決めたら、あとは足りない要素を一つ一つ足していくようにブレンドし、望む味わいを実現しています。

また、ブレンドをすることによるメリットとして、産地の特徴を明確に感じることができるという点も欠かせません。畑ごとに個性が異なるワインをブレンドするわけですが、それによって短所だった部分が補われ、その産地の好ましい特性が多面的に見えてきます。

ビコーズのシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンは南仏とカリフォルニアの2つの産地がありますが、どちらも産地の個性がはっきりと感じ取れる味わいではないでしょうか。

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