音楽とワインのマリアージュ♪ ネロ・ダーヴォラ ✖ トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」

こんにちは。ビコーズワイン運営チームのいづみです。
みなさんは、ワインを飲む時に聴きたい曲はありますか?

今回は、没後100年を迎えるメモリアルイヤーの作曲家プッチーニと、ワインのマリアージュを、フルート吹きの私がご紹介します♪

オペラ『トゥーランドット』 × ネロ・ダーヴォラ

今回は、プッチーニ作曲のオペラ「トゥーランドット」と赤ワイン《 Because, I’m Nero d’Avola from Itary》をマリアージュしました。

イタリアオペラ屈指の名作と言われ、ドラマティックな展開が特徴のオペラなので、凝縮感のある果実味とタンニンを感じるイタリア産のネロ・ダーヴォラを選んでみました。

ちなみにイタリアでは、夏に「野外オペラ」が開催されています。一度本場イタリアで体験してみたいです♪

プッチーニが作曲した最後のオペラ

オペラの中でも絶大な人気を誇る「トゥーランドット」は、ジャコモ・プッチーニ(1858年-1924年)が作曲しました。

曲の終盤に差し掛かったところでプッチーニは亡くなってしまい、未完成に終わってしまったのですが、フィナーレは彼の遺稿も参考にして友人フランコ・アルファーノによって書き加えられました。

今回はその中でも特に有名な「誰も寝てはならぬ」をピックアップします。
この曲はフィギュアスケートで金メダルを獲得した、荒川静香さんが使用して注目を集めましたね。
BGMでも使われているので、聴いたことがある方は多いと思います。

~それぞれ命を賭けた生き様を描いた愛の物語~

オペラ「トゥーランドット」の登場人物と簡単なあらすじを理解してマリアージュすると、より楽しめると思います♪

【登場人物】

・トゥーランドット姫(美貌の姫・氷のように冷たく心閉ざす)

・王子カラフ(トゥーランドットに一目惚れ)

・皇帝アルトゥム(トゥーランドットの父・中国の皇帝)

・ティムール(カラフの父・異国の国王)

・リュー(カラフに片思い・ティムールに召える心優しい娘)

舞台は中国・北京。

絶世の美女、トゥーランドット姫と結婚するには3つの謎を解くことが必要でした。
しかし謎が解けないと、首をはねられてしまう命懸けの決まりがあり、何人もの人間が謎解きに失敗し死刑にされていました。

そのトゥーランドットに、誇り高き流浪の王子カラフは一目惚れをします。
(絶世の美女とはいえ、容赦なく死刑にしてしまうトゥーランドット姫に恋するカラフってすごい…)

カラフは見事に3つの謎を解ききましたが、トゥーランドットは結婚したくないと駄々をこねました。(それにも驚き…)

するとカラフは「夜が明けるまでに私の名前を当てることができたら、結婚はあきらめて私は死にましょう。」と反対に謎を出します。(そんな命懸けの謎を出すカラフって…?)

北京の街には、「カラフの名前がわかるまで誰も寝てはいけない」という命令が出ています。
カラフは自分の勝利を確信して「誰も寝てはならぬ」を歌いあげます。

オペラの雰囲気を見てもらうにはこの動画がおすすめです。
2分19秒から「誰も寝てはならぬ」が始まります。

最初からじっくり聴きたい方は岡本知高さんの歌も素敵なのでおすすめです。

冒頭「ネッスンドルマ」(誰も寝てはならぬ)と2回繰り返すのですが、2回目のセリフがカラフの勝利を噛みしめている感情が出ているので注目して聴いてみてください♪

ネロ・ダーヴォラとの相性は?

ネロ・ダーヴォラはイタリア・シチリア島が原産の黒ぶどうの品種で、シチリア島最大の生産量です。地中海の太陽をたっぷり浴びて育ったぶどうの甘みと、ほどよい酸味のバランスが絶妙なワイン。

ドラマチックで重厚感のある声と、パワフルな味わいのネロ・ダーヴォラは相性抜群!
ワインの余韻と曲の余韻も心地よく感じます。

さて、物語に戻りましょう。

カラフに恋をしているリューは「カラフの名を知っているはずだ」と拷問にかけられます。
しかしリューは秘密を守り、トゥーランドットに「あなたはこの方を愛することになるでしょう。」と告げて、自らの命を絶ちました。

トゥーランドットは愛の力に心を打たれました。
そしてカラフが登場し、トゥーランドットに情熱的な口づけをします。

トゥーランドットは、カラフの名が「愛」であると人々に告げ、二人は結ばれ、皆の歓声の中でオペラは終わります。

ハッピーエンドにほっと一息つきながら、ネロ・ダーヴォラのドライフルーツやオレンジ、チョコレートなど甘くスパイシーな香りを感じながら、それぞれ命懸けの恋を想ってマリアージュすると五感を使って楽しめます。

ネロ・ダーヴォラと共にラストまでお楽しみください♪

(ビコーズ運営スタッフ 三浦いづみ)


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