音楽とワインのマリアージュ♪ カリフォルニア/カベルネ・ソーヴィニヨン ✖ 交響曲第5番「運命」

こんにちは。ビコーズワイン運営チームのいづみです。
秋の夜長、ワインを片手に音楽を聴く…そんな時間を楽しむ季節になってきましたね。
実は、音楽とワインにも“相性”があるんです。
曲に合わせてワインを選んでみると、いつもの一杯がぐっとドラマチックになって、心に残るひとときに。
このコラムでは、フルート奏者でもある私が、音楽とワインのマリアージュをご紹介していきます♪
ベートーヴェン「運命」 × カリフォルニア/カベルネ・ソーヴィニヨン
今回取り上げるのは、クラシックの中でも最も有名な一曲、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」第1楽章と、カリフォルニアの赤ワイン《Because, l’m Cabernet Sauvignon from California》をご紹介します。
冒頭の「ジャジャジャジャーン!」という強烈なフレーズは、誰もが一度は耳にしたことがあるはず。
この4つの音は「運命が扉を叩く音」とも言われますが、実際にはベートーヴェン自身の言葉ではなく、後世に広められた逸話です。
この音型は第1楽章だけで200回以上も姿を変えて登場し、音楽全体を支配する原動力になっています。
実は、この「運命」の逸話を広めたのが秘書アントン・シンドラー。ベートーヴェンの生涯に深く関わった人物ですが、その評価は今も賛否が分かれるところです。
ちなみに、上映中の映画『ベートーヴェンの捏造』にも登場していて、改めて注目されている存在です!
この重厚で迫力ある響きに合わせたいのが、カリフォルニアの太陽をたっぷり浴びたカベルネ・ソーヴィニヨンです。
ブラックベリーやブラックチェリーの果実味に、モカやシガーのような香り。しっかりとしたタンニンと厚みのある味わいが、まさに「運命」の力強いリズムや緊張感を映し出すようです。
聴き進めるうちにドラマティックに展開していく旋律は、このワインの余韻の長さとも重なります。
天才音楽家:ベートーヴェン

学校の音楽室に飾られているこの肖像画、みなさんも馴染みがありますよね?
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは1770年にドイツ・ボンで生まれました。
古典派からロマン派へと音楽を大きく進化させた存在で、「楽聖」と呼ばれています。
幼少期から英才教育を受け、「第2のモーツァルト」と称されました。
21歳でウィーンに出るとピアニストとして有名になりましたが、30歳前後で難聴を発症。絶望の中でも音楽への情熱を失わず、数々の傑作を残しました。
ベートーヴェンは、フリーランスの音楽家として自分のために作曲を続け、交響曲というジャンルを確立させました。画期的で独創的な作品を多く残し、最も高い知名度を誇る作曲家です。
交響曲第5番「運命」第1楽章
冒頭の衝撃だけでなく、その後も聴きごたえは十分!
第1楽章は約7分。クラシックに慣れていなくても挑戦しやすい長さです。
Boston Philharmonicの演奏をお聴きください♪
「運命」とカベルネ・ソーヴィニヨンとの相性は?
カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンは、『しっかり濃密、たよれるフルボディ』というキャッチコピーの通り、ビコーズワインのラインナップの中で最も濃厚でボリューム感のある赤ワインです🍷✨
日差しをたっぷり浴びて皮まで熟したぶどうから生まれたワインは、パワフルでスモーキー、重厚感のある味わいを楽しませてくれます。
《冒頭の第一主題(ジャジャジャジャーン)》
あの有名なフレーズ。鋭くて力強い衝撃は、グラスを口に含んだ瞬間のカベルネの濃さと重なるんです。「この感じ、まさにカベルネ!」って言いたくなるようなインパクト。
《第二主題(穏やかな旋律)》
弦楽器や木管のやわらかな旋律は、ブラックチェリーやカシスを思わせる果実味にぴったり寄り添います。重さの中に感じるやわらかさも相性抜群です。
《展開部の変化》
緊張感が高まる場面は、口の中でスモーキーなニュアンスへ変わっていく感覚。
深みがあってドラマチックで、どんどん引き込まれます。
《オーボエのカデンツァ(4分50秒あたり)》
急に静けさが訪れるこの瞬間。余韻の長いカベルネの後味のようで、私のお気に入りのフレーズです♪
《終結部のクライマックス》
最後に押し寄せる圧巻の音。フルボディのカベルネを飲み切った後の満足感そのものです。大きな力に包まれるように、壮大に幕を閉じます。
音楽とワインがまさに運命的に重なり合い、互いの魅力を引き出します。
ぜひグラス片手に「運命」を聴きながら、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンとのマリアージュを体験してみてください♪
(ビコーズワイン運営チーム 三浦いづみ)