音楽とワインのマリアージュ♪冬に聴きたい音楽 ✖ 赤ワイン特集 vol.1
こんにちは。ビコーズワイン運営チームのいづみです。
少しずつ寒さの和らぐ日も出てきたものの、春の気配はまだ少し遠そうなこの頃。
まだまだ赤ワインが恋しい季節ですよね🍷
こんな夜は、ワインを片手に、好きな音楽をゆっくり聴く時間もいいですね。
実は、音楽とワインにも“相性”があります。
曲の流れや余韻に合わせてワインを選んでみると、
いつもの一杯が、少しだけ特別に感じられることも。
このコラムでは、フルート奏者でもある私が、
音楽とワインのマリアージュをご紹介していきます♪
今回は、「冬に聴きたくなる協奏曲 × 赤ワイン」をテーマに選んでみました。
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」×南仏カベルネ・ソーヴィニヨン
ラフマニノフ《ピアノ協奏曲第2番》は、ラフマニノフの作品の中でも特に人気が高く、映画やフィギュアスケートでも使われているので、一度はどこかで耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
また、オーケストラバックで演奏する独奏ピアノの難易度は非常に高く、超絶技巧としても知られています。
深く重厚で、魂を揺さぶられるような旋律。
今回はその名曲と、赤ワインの《Because, I’m Cabernet Sauvignon from Southern France》をマリアージュしてみました。
作曲家:セルゲイ・ラフマニノフ

セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)は、後期ロマン派を代表するロシアの作曲家・ピアニストです。
交響曲、室内楽、協奏曲、オペラ、合唱曲など、幅広いジャンルの作品を残しています。
幼少期から才能を認められながらも、初期の作品「交響曲第1番」の初演が大失敗したことで深刻なスランプに陥り、長い間作曲ができなくなってしまいます。
そんな苦しい時期を経て生まれたのが、この《ピアノ協奏曲第2番》。
ラフマニノフの作品の中でも、たくさんの人に愛されている一曲です。
《ピアノ協奏曲第2番》とは?
このピアノ協奏曲は、第1楽章・第2楽章・第3楽章の3つで構成されています。
それぞれに表情は異なりますが、全体を通して感じられるのは、深みと情熱、感動的な旋律。
ドラマティックで、心の葛藤など想いが込められた音楽は、
美しいだけでなく、どこか人の温かみを感じさせてくれるところが魅力です。
今回は、3つの楽章すべてを通して、南フランスのカベルネ・ソーヴィニヨンとの相性を考えてみました。
今回のおすすめ動画は、ピアニストの辻井伸行さんの演奏をご紹介します。
全3楽章あわせて約30分ほどの作品です。
(※アンコールにカプースチンの曲が含まれています)
少し長めですが、冬の夜にワインを用意してゆっくり聴くのにちょうどいい時間です🍷
「今日は1楽章だけ」「休日の昼下がりに2楽章を」など、気分に合わせて楽しむのもおすすめですよ♪
南仏カベルネ・ソーヴィニヨンとの相性は?
今回合わせた、南フランスのカベルネ・ソーヴィニヨンは、
『やさしくスイート、 ひそかに刺激的』というキャッチコピーの通り、果実味とコクのある赤ワインです🍷
まろやかな甘い果実に熟したタンニン。おだやかな酸の中にスパイスも感じる、複雑さとバランスが素晴らしいワインです。
飲み進めるほどに、味わいがゆっくりと広がっていきます。
【第1楽章】
冒頭、ピアノのソロによる重厚な和音が静かに響きます。
教会の鐘を思わせるようなこの和音の後、弦楽器とクラリネットが、深い大地を思い起こさせる旋律をゆったりと歌い始めます。
ピアノの分散和音に乗ってオーケストラが奏でる憂いを含んだ第1主題はとてもドラマティックです。
この始まりは、グラスに注いだのカベルネ・ソーヴィニヨンの1口目と重なります。
どっしりとした骨格がありながら、重たすぎないのがいいところ。
やがて第2主題では、今度はピアノが前に出て、哀愁を帯びた旋律を奏でます。
再現部では、その主題が行進曲のように変わり、この楽章の中でも特にドラマティックな高まりを感じさせてくれます。
【第2楽章】
ゆったりとしたテンポで始まる第2楽章は、いわゆる「緩徐楽章」と呼ばれるほど、歌心にあふれた音楽です。
静かに揺れるピアノの上に、フルートやクラリネットがやさしく旋律をのせ、
そのメロディは、ピアノ、弦楽器へと受け渡されながら進んでいきます。
この楽章は、ピアノの繊細なダイナミクスや弱音のコントロール、ほんの少しのタッチの違いが表情を大きく変えていきます。
管弦楽の流れるような旋律とビブラートの細かいニュアンスも合わせて聴くと、どんどん曲の世界に入り込んでしまいます。
やさしさと憂い、切なさが入り混じっている2楽章は、聴く人それぞれの感情に寄り添ってくれるような音楽です。
カベルネ・ソーヴィニヨンも、時間とともに果実味が豊かになり、丸みを帯びていきます。
この変化していく感じが、第2楽章の表情とよく重なります。
【第3楽章】
一転して、力強く情熱的なフィナーレ。
ピアノがカデンツァを演奏した後で、いよいよ第三楽章の第一主題が演奏されます。この第一主題はリズムも強調されていて、ロシアのどこかの民族舞踊を思わせるようなフレーズで、非常に力強さがあります。
その後に続く2つ目の主題は、深く大きな流れを持った主題。
情熱的な音色が心をかき立てます。この部分は感動的で、まさにフィナーレへ向かっていくのがはっきりと伝わってきます。
ワインの力強さが一気に広がる瞬間でもあります。
最後までしっかりと残る味わいが、フルボディのカベルネ・ソーヴィニヨンを飲み終えた後の満足感と重なります。
曲が終わっても、ワインの味わいと感情がしばらく心に残る。そんな感覚がとてもよく似ていると思いました。
ラフマニノフの情感あふれる協奏曲と、南フランスのカベルネ・ソーヴィニヨン。
寒い季節に、ゆっくり向き合いたくなる「冬に聴きたい協奏曲 × 赤ワイン」の組み合わせです。
甘く切ない2楽章には、こんな一杯も!
今回は赤ワイン特集ではありますが、
実は… 第2楽章に白ワインの「アルザス Riesling Tradition」を合わせてみたところ、なんと相性抜群でした!

ラフマニノフが作り出す、優美でありながら、どこかメランコリックな第2楽章の旋律は、「エミール・ベイエ」のリースリングのほのかな甘みと繊細さ、綺麗な酸と伸びやかな余韻が、驚くほど自然に寄り添いました!
新たな発見だったので、ぜひみなさんも試してみてくださいね♪
全楽章を通して味わうなら、やはり南フランスのカベルネ・ソーヴィニヨンの
しっかりした骨格と深みが、この作品全体を受け止めてくれます。
正解を探すというより、「今日はこれが心地いいな」と感じるものを選ぶことも、音楽とワインの楽しみ方のひとつですね♪
ぜひグラス片手に、ラフマニノフとワインをゆっくり味わってみてください🍷
(ビコーズワイン運営チーム 三浦いづみ)
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