音楽とワインのマリアージュ♪ ブラン・ド・ブラン ✖ 「ボレロ」
こんにちは。ビコーズワイン運営チームのいづみです。
みなさんは、ワインを飲む時に聴きたい音楽はありますか?
今回は年末にぴったりの曲を選び、フルート吹きの私が音楽とワインのマリアージュをご紹介したいと思います♪
ボレロ × ブラン・ド・ブラン
年末によく聴くクラシックといえばどんな曲を思い出しますか?
おそらくベートーヴェンの第九を思い浮かべる方も多いかと思います。
今回は年末のカウントダウンコンサートでも何度か選ばれている、ラヴェル作曲「ボレロ」に、ワインはフランス産のスパークリングワイン《 Because, l’m Blanc de Blancs from France》を合わせてみたいと思います。
この曲はテレビCMやBGMでも多く使われているので、みなさんも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。聴けば聴くほど「ボレロ」の魅力を感じていただけると思います。
寒い年末だからこそ、暖かいお部屋で冷たいスパークリングを楽しむのもまた格別ですね♪
「管弦楽の魔術師」作曲家:ラヴェル
モーリス・ラヴェル(1875-1937)はフランスに生まれ、ドビュッシーと並び近代フランスを代表する作曲家の1人です。作品は特にピアノやオーケストラのための音楽に焦点を当てており、数々の名曲があります。
代表曲の「水の戯れ」は、水の流れやしぶきを音で描写した、音色の表現力が光る作品で、この曲も《ブラン・ド・ブラン》との相性がいいと思うので、今度ご紹介したいと思います♪
また、室内楽曲とバレエ音楽においても素晴らしい作品を残しており、管弦楽法の卓越した技術から、「管弦楽の魔術師」や「オーケストレーションの天才」などと言われていました。
名曲「ボレロ」とは?
「ボレロ」とは18世紀スペインで生まれた舞曲。3拍子のリズムで演奏するダンスのことを言います。
ラヴェルのボレロは、バレリーナのイダ・ルビンシュタインの依頼で1928年に作曲されたバレエ音楽です。ラヴェルは53歳だったことを考えると後期の傑作ですね。
《ボレロの特徴》
1種類のリズムと2つのメロディーが最初から最後まで延々と繰り返されるという独特な音楽です。
リズムは、スネアドラム(小太鼓)がボレロのリズムを延々と打ち続けます。その数なんと169回!
♪タン タタタ タン タタタ タン タン
♪タン タタタ タン タタタ タタタ タタタ
試しに少し指でたたいてみましたが、ひたすら一定のテンポで打ち続けるのはかなりきついですね…
みなさんもよかったらチャレンジしてみてください♪
単純なリズムではありますが、かなり集中力が必要なので、あるスネアドラムの奏者は「ボレロは坐禅」という表現をしているくらいです。
さらに、曲の冒頭はピアニッシモ(ごく弱く)から始まり、少しずつ大きくしていき、曲のラストではフォルティッシモ(ごく強く)になるように約15分を計画的にコントロールしながら演奏していきます。
世界一長く壮大なクレッシェンドとも言われています。
動画の冒頭でスネアドラムの演奏を観たら私まで緊張してきました。笑
メロディーは2つあり、交互で繰り返されます。
フルートから始まり、だんだん演奏する楽器が増えていきます。
聞くところによると、トランペットやトロンボーン、ファゴットはかなり高音なので難易度が高いそう。ソロだと目立つし緊張感すごそうですね!
リズムのパートも、同じように曲が進むにつれて担当する楽器が増えていきます。
この2つのメロディを交互に使い分けるだけでなく、演奏する楽器の組み合わせを変えていくことで無限大に音色を作り上げていっています。
同じメロディーを繰り返されても退屈にならないのは、さすが「管弦楽の魔術師」と言われるラヴェルです!
ブラン・ド・ブランとの相性は?
今回マリアージュに選んだスパークリングワインの《 Because, l’m Blanc de Blancs from France》は、フランス産でシャルドネ100%で造られています。
冒頭からピアニッシモの繊細な音色は、ブラン・ド・ブランの繊細な泡とミネラル感、ドライな味わいが飲んでいてとても心地いいです。
中盤でトランペットとフルートが演奏するあたりでは、果実味とはちみつのような香りがメロディーと共にに調和してきました。
だんだん高揚していき、変化を感じながらラストへ向かいます。ブラン・ド・ブランの長い余韻を最後までしっかり楽しめました。
年末はボレロを聴きながらブラン・ド・ブランを飲んでマリアージュを堪能してみてください♪
(ビコーズ運営スタッフ 三浦いづみ)