Because, ワインシリーズ とは?

知れば知るほど、ワインはおいしい。

わたしは、ワインをもっと知るためのワイン。
気軽に楽しく味わいながら、
ワインの知識を深めていくことができるシリーズです。
それぞれのぶどうにとって最適な土地で醸した、
代表的な味わいのワインが、世界中からセレクトされています。
ラベルにかかれたそれぞれの香りや味わいを飲み比べて、
お気に入りのぶどう品種や産地を見つけてもらえたらうれしいです。
もちろんおいしく、そしてリーズナブルな値段なのも自慢です。
手がけるのは、今までレストランのために
最高級のワインを輸入してきたフィラディス。
日本でワインを楽しむ土壌が、もっと豊かになることを願って。

ビコーズワインを作ったきっかけ

日本のワイン文化をもっと豊かに

フィラディスは、「日本に成熟したワイン文化を根付かせる」ことを社是としています。ワイン文化が根付くとはどのような状況なのか?それは、消費者の方々がご自身の感性でワインを選び、特別な時だけではなく日常の一部として自然体でワインを楽しんでいただけるようになることだと考えます。

この理念を掲げるようになったきっかけは、代表の石田が27歳で「ワイン武者修行」としてイギリスに滞在したときの2つの経験でした。一つ目は、地元のスーパーで売られている1,000円ほどのワインがとてもおいしくて衝撃を受けたこと。二つ目は、ホームステイしたごく一般的な家庭の食卓で「私はドイツのリースリングが好きなのよね」といったワインの品種や産地の話が普通にされていて驚いたことです。

イギリスはワインの主要生産国ではありませんが、成熟したワイン文化が根付く国です。そこでは、安くておいしいワインが身近に溢れているためワインを愛する人が増える、ワインの愛好家が多いため商品の幅も広がっていく、みんなの舌が肥えているためおいしいものが選ばれて残るーーこうした好循環がありました。

同じことは日本でもできるのではないかと考え、開発したのがBecause, ワインシリーズです。まずは入口となるカジュアルな価格帯のワインをもっとおいしく、楽しくすること。そして単なるおいしいワインではなく、知る楽しさを一緒に感じてもらうことが日本にワイン文化を根付かせるために必要ではないでしょうか。

現状、ワインは「難しくてよくわからない」ものだという印象が強いと思います。ワインの話になったときに「私、ワインは詳しくないのですが・・・」という枕詞がしばしば登場することがその最たる例でしょう。しかし、ワインは少しでも知っていくと、途端におもしろさが増します。気分や食事に合わせて”おもしろい”と”おいしい”の幅を広げていただけたら、きっともっと楽しんでもらえるようになると思います。

また、日本の方々にワインを楽しんでもらいたいと思う背景には、大きな危機感があります。実は最近の新卒採用の面接で、「私の周りにはワインが嫌いだという友達が多い」という話をよく聞くようになりました。ある程度年齢が上の世代にとって、ワインは「憧れ」や「美味しいもの」の代名詞でしたが、若い世代にはそのような認識がないどころか、既に一度ワインに失望してしまっていることが多いのです。

これではワイン文化を根付かせるどころか、ワイン業界そのものの存続が危ぶまれるほどの状況です。若い世代にもワインをおいしくて楽しいものだと感じていただくためには、不味いワインを駆逐するとともに、新しい風を吹き込むべき時に来ているのではないでしょうか。

ワイン選びに対するこだわり

ワインのプロが世界中を巡り、本当に上質なワインを厳選

私たちフィラディスは、世界中のワイン造りに適した優良産地から、その産地が得意とする品種のワインを調達することで、安くておいしいワインシリーズができるはずだと考えました。主に単一品種でつくられ、品種名をラベルに記した、いわゆるバラエタルワインを世界中から集めてくるわけです。「どこの産地が優れている」「どの品種が合う」ということはフィラディスの長年の経験からよく理解しているので、あとは協力してくれる生産者と日本人の味覚に合う味わいのワインを探すだけです。

まずはフィラディスの得意とするフランスやカリフォルニア、イタリア、スペインに飛んで膨大な種類のワインを試飲し、納得のいくおいしいワインを探しました。各地の生産者を訪問するなかで、なかなかイメージ通りのものが見つからないという困難にも直面しましたし、満足する味わいに出会えても1,000円代という価格では提供できないことがわかり泣く泣く諦めたワインもありました。最終的に販売までこぎつけた今のラインナップはどれもクオリティーと価格の両方で満足できるものです。今後数年かけて約20種類まで増やしていく予定です。

価格に対するこだわり

上質なワインを、毎日気軽にたのしめる価格で

上質なワインをお手頃な価格で販売するため、バルクで輸入して日本国内で瓶詰めすることにチャレンジしました。バルク輸送というのは、コンテナいっぱいの袋にワインを詰めて大量の液体のまま輸入するという手法で、瓶で輸入する場合よりも多くのワインを運べるため輸送コストを下げることができます。

しかし、こちらも一筋縄ではいきませんでした。まず、バルクに対応できる生産者が少ないこと。バルクは大規模な生産者が得意としていますが、フィラディスが好む職人気質でこだわりの強い生産者は総じて小規模なため、両方を兼ね備えている生産者を探すのは予想以上に困難でした。

そして最も苦戦したのは、運搬が難しくワインの味わいが変化してしまうということでした。高温による品質の劣化や消えやすいフローラルな香りの守り方など、輸送の影響も念頭に置いた上でワインを選定する必要がありました。

さらに味わいの点では、ワインの品質を守るための酸化防止剤(SO2)の量にも苦戦しました。多すぎるとワインが閉じこもってしまい本来の魅力が発揮されず、少なすぎるとワインが酸化してしまうため、調整がとても困難でした。

現在では気温が高い時期には輸入しないなど、品質管理に細心の注意を払い、高いレベルでバルク輸送を活用できるようになりました。

パッケージに対するこだわり

香りや味わいの特徴を自己紹介するラベル

どれだけおいしくてリーズナブルなワインをつくっても、それが伝わらなければ意味がありません。また、ビコーズワインは「ワイン=難しくてよくわからない」という印象を払拭する画期的なブランドにするために、「知れば知るほど、ワインはおいしい。」というコンセプトのもと、ラベルデザインにも徹底的にこだわりました。

難しく思われがちなワインですが、実は入り口は「どこで作られたか」(産地)と、「どんなブドウ品種で作られたか」(品種)というたった2つの要素を知るだけで段違いにワインを楽しんでいただけるようになります。

そこでビコーズワインは各ワインの名前を「I’m Chardonnay from Southern France」(わたしの育ちは南フランス、品種はシャルドネです)というように、 産地と品種を自己紹介する名前にしました。また、ラベルの正面に描かれているイラストは各ワインに含まれている代表的な香りのモチーフによって構成されており、ラベルを見るだけで誰でもたのしみながらワイン通になれる仕掛けが施されています。

ビコーズワインをきっかけに、お気に入りの産地と品種を見つけて、ワインの深みにはまっていただけたら嬉しいです。

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