【ビコーズワイン、ホットドッグと出会う🌭 】第2章 カンザスシティ・ホットドッグ ✖️ 南仏/カベルネ・ソーヴィニヨン

ビコーズワインとマリアージュする「ホットドッグ」を探求していく本企画。

第1回の「エルビス・ホットドッグ」に続き、今回も“ホットドッグリーダー”の恩海洋平さんが新しいホットドッグを紹介してくださいます💪

シンプルな食材の組み合わせなのに、ひと口で世界が広がる——そんなホットドッグの“次の一手”をお楽しみください🎶

I’m Cabernet Sauvignon from Southern France

今回は、I’m Cabernet Sauvignon from Southern France に合うホットドッグがテーマです😋

一年を通して温暖で陽光がさんさんと照りつける南仏では、ぶどうはとてもよく熟し、ワインは果実味が豊かでボリューム感のあるものになります。ただし、カベルネ・ソーヴィニヨンにおいては、タンニンも多くなるため舌触りがごわっとしやすくなるというデメリットもあります。

ビコーズは、南仏らしい豊かな果実味とボリュームがありながらも、ごわごわしないスムーズな飲み心地を目指しました。フランスらしいエレガントさも併せ持ち、スパイスの香りやミネラルによる抜け感も感じるおしゃれな味わいです✨

このワインに合うホットドッグとして恩海さんが提案してくれたのは・・・

カンザスシティ・ホットドッグ

ホットドッグの本場アメリカのカンザスシティには、「ルーベンサンド(Reuben Sandwich)」という名物があります。ルーベンサンドは、コーンビーフ・ザワークラウト・スイスチーズ・ロシアンドレッシング(またはサウザンアイランドドレッシング)をライ麦パンに挟んで焼いたもの。それをホットドッグの形にアレンジしたのが「カンザスシティ・ホットドッグ」です🌭✨

溶けたチーズとザワークラウトの酸味、ドレッシングのクリーミーさ、コーンビーフのコクと塩味にプリッとしたソーセージが口の中で弾け、暴力的なおいしさ!!!

ホットドッグだけでも完璧な味わいなのですが、ビコーズワインと合わせてみると、重厚感があって、一皿のお料理のように楽しめる、とってもガストロノミックなマリアージュの世界が広がります🎵

ホットドッグの塩味、酸味、旨味、クリーミーさ、ジューシーな脂感、キャラウェイシードなどのスパイスの香り、パンの香ばしさなどの複雑に絡み合う要素に、ワインの果実味、甘やかさ、スパイス感や渋みといった要素が乗って、より複雑に素晴らしく調和してくれるのです👏👏

この感動をぜひご自宅で味わってみてください!!

カンザスシティ・ホットドッグ レシピ

材料(1人前)

▫︎ ウィンナーソーセージ 1本
▫︎ ホットドッグ用バンズ 1個(今回はBREAD SHIPのミニバゲットを使用)

▫︎ キャラウェイシード入りザワークラウト 適量
▫︎ コンビーフ 70g (今回はリビー コーンビーフを使用)
▫︎ グリエールチーズスライス 2枚
▫︎ ウスタードレッシング 適量

【ウスタードレッシング】
▫︎ マヨネーズ 30g
▫︎ リーペリン ウスターソース 100cc

【キャラウェイシード入りザワークラウト】
▫︎ ザワークラウト 200g
▫︎ キャラウェイシードホール 5g

作り方

1.  75度のお湯でソーセージを5分茹でる。

2. バンズのサイドから切り込みを入れ、開いたところにグリエールチーズスライスを並べて200°のオーブンで3~5分ほどグリエールチーズがトロッとするまで温める。

3. コンビーフは容器から出しほぐさずにナイフで適当な大きさにカットする。

【ウスタードレッシング】
4. ボールにマヨネーズを入れ泡立て器などでかき混ぜながら少しづつリーペリンウスターソースを加えていき、全体が混ざり合ったら完成。

【キャラウェイシード入りザワークラウト】
5. ザワークラウトをザルにあけて余分な水分をしっかりと切る。

6. キャラウェイシードを混ぜ合わせる。

【組み立てる】
7. 焼き上がったグリエールチーズの乗ったバンズにソーセージを挟む。

8. ザワークラウト、コンビーフの順に乗せていく。

9. ウスタードレッシングをまわしかける。

コツ・ポイント

・ザワークラウトにキャラウェイシードを入れることで、より味わい深くなり、赤ワインとの相性も向上します。

• 通常はロシアンドレッシングを使うレシピですが、今回はシンプルに少量のマヨネーズとリーペリン ウスターソースだけのドレッシングを作り、全体のバランスを整えました。

• コンビーフはあえてほぐさないことでより肉々しい食感を残します。

・コンビーフは今回アメリカでメジャーな「リビー コンビーフ(Libby’s corned beef)」を使用しましたが、日本で馴染みのあるコンビーフでもOKです。たっぷり使っていただくのがポイント!

・ソーセージは細挽きのノーマルタイプで出来るだけ主張が少ないものがおすすめです。


もう一つのワイン:I’m Nero d’Avola from Sicily, Italy

実はこのホットドッグには、試作段階で見つけてしまったもう1つの素敵なマリアージュがあるんです🙌 それは、I’m Nero d’Avola from Sicily, Italy を合わせるというもの!

ザワークラウトにキャラウェイシードを入れず、ノーマルのまま使用し、ホットドッグを組み立てた最後にレモンを絞ると、ビコーズワインのネロ・ダーヴォラにぴったりのホットドッグに早替わり!!

こちらは華やかで軽やか、ホットドッグとワインの酸味がスムーズに同調し、おいしい果実味とともにキレイな余韻が長ーーーく続きます。
夏など、爽やかに食べたい時には、ネロ・ダーヴォラも心からおすすめします🫶

ぜひ両方ともチャレンジしていただき、感想を聞かせてくださいね🎵

著書『ホットドッグの発想と組み立て』(誠文堂新光社)

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