【Because, 肉会 第3弾】Bistro Cosi Cosi の迫力の子羊のグリルとビコーズワインで満たされた夜

第3回 Because, 肉会は、五反田の Bistro Cosi Cosi さんで開催しました。
塊で焼き上げる豪快な調理、香り立つスパイス、そしてビコーズワインとのマリアージュ。
店内の熱気そのままに、ビコーズワイン運営チームの吉田が当日のハイライトをお届けします!

メインの迫力:子羊のスパイスグリル ✕ オーストラリア/シラーズ

塊のままじっくり火入れし、表面は香ばしく中はしっとりーーフロマージュ・ブランのソースとターメリックのソースが旨みとスパイスをくっきりと描いていました👏

ベストマッチは やはりオーストラリア/シラーズ。熟した果実味や黒胡椒のニュアンス、ふくらみのあるボディが子羊の香ばしさやスパイスの香りともよく合い、ボリューム感やそのスケールに真正面から拮抗し、とても良い勝負を繰り広げました。

オーストラリア/シラーズ:I’m Shiraz from Australia

人気メニューの前菜の盛り合わせ

Cosi Cosi さん名物の前菜盛り合わせは、今夜の“もう一つの主役”。多層的な味わいの“見本市”のような一皿で、一気に会場のテンションを引き上げました。今回は、私の感想として、相性が良かったワインの組み合わせをご紹介します。

(手前:クスクス 左:カツオのカルパッチョ 上:パテ 右上:玉ねぎのタルト)

飴色玉ねぎのタルト ✕ カリフォルニア/シャルドネ

3時間じっくりソテーした玉ねぎの甘みと旨みを味わえる一品。バターのコク、タルト生地の香ばしさが土台になっています。
ここに、果実味とほのかな樽香(バニラ)を持つカリフォルニアのシャルドネを合わせました。樽のニュアンスが玉ねぎの甘みや旨みにやさしくブリッジをかけ、余韻をふくらませました。
このシャルドネ、オークの香りが出すぎず、果実の厚みと酸味のバランスが絶妙なんです!

カリフォルニア/シャルドネ:I’m Chardonnay from California

馬肉のタルタル(クロスティーニ)✕ ドイツ/リースリング

クロスティーニ(薄切りパンをオリーブオイルで軽く焼いたひと口トースト)の“サクっ”とした食感に、マスタード、ウスターソース、玉ねぎ、ケッパーで整えた馬肉タルタルの旨みと酸味、ほのかなスパイスが重なります。
ここにリースリングの伸びやかな酸が加わると、タルタルの脂感を軽やかに持ち上げ、玉ねぎの甘み・ケッパーの塩味=酸味とリズムよく噛み合いました。

ドイツ/リースリング:I’m Riesling from Germany

赤ピーマンと子羊のパテ クミン風味 ✕ スペイン/モナストレル

パテのラム由来のコク、赤ピーマンの甘み、クミンの温かいスパイス感が主旋律。
モナストレルの黒果実とスパイシーさがこれに呼応し、味わいのボリュームをそっと底上げします。
タンニンはきめ細かく、このワインの良さはとにかく柔らかいこと。まるでパテのソースになったかのように寄り添ってくれました。

スペイン/モナストレル:I’m Monastrell from Spain

(手前:ムース 上:馬肉のタルタル)

ブルーチーズと蜂蜜のムース ✕ フランス/ブラン・ド・ブラン

ブルーチーズの塩味と蜂蜜の甘さのコントラストを、繊細な泡がすっと整えてくれます。ついつい“もう一口”と手が出てしまう危ないやつです。

フランス/ブラン・ド・ブラン:I’m Blanc de Blancs from France

炙りカツオのカルパッチョ(ブッタネスカ) ✕ 南仏/グルナッシュ

カツオのほのかなスモーキーさに、オリーブとケッパーの旨みと塩味、トマトの甘味と酸味が重なる味わい。ここへグルナッシュのジューシーな赤果実が入ると、ブッタネスカソースに自然と溶け込み、塩味と酸のトゲトゲしさをやさしく整えて旨みを押し出してくれました。
タンニンは穏やかで魚介の質感を硬くせず、余韻はすっと軽やか。意外性はありつつも納得の着地です!

南仏/グルナッシュ:I’m Grenache from Southern France

エビとクスクスのタブレ ✕ NZ/ソーヴィニヨン・ブラン

セロリやズッキーニの青み、ホワイトバルサミコのやさしい酸、フランベしたエビのほのかな香ばしさ。そこにNZソーヴィニヨンのハーブと柑橘の香りが同じベクトルで重なり、口中のテンポが軽快に整います。
ワインのミネラル感がクスクスの粒感を際立たせ、余韻はハーブの影をわずかに残しとても心地よかったです。

NZ/ソーヴィニヨン・ブラン:I’m Sauvignon Blanc from New Zealand

Bistro Cosi Cosi さんについて

店名のCosi Cosiはイタリア語で「まあ、こんな感じで/まあまあ(肩の力を抜いて)」のニュアンスをもつ言葉。実際に、気取らずにおいしいものとワインを楽しめる、良い意味で“力の抜けた”ビストロでした。

五反田駅からほど近いこじんまりとした空間に、前菜からメインまで“ワインの居場所”がきちんと用意されていて、まずは前菜の盛り合わせでテーブルが温まり、塊で焼いた子羊で一気に会話が弾むーーそんな流れが自然に出来上がっていました。

イタリアンとフレンチを横断するメニュー構成は、合わせるワインの幅を広げてくれて、「この一皿に、今日は何を合わせようか」と考える楽しさがあります。もちろんお店のソムリエさんに聞けばおすすめを合わせてくれます。
店名の通り価格も距離感も肩肘張らず、余白を残してくれる一軒だと感じました。肩の力を抜いて“おいしい×ワイン”を更新できる場所。きっと、また行きます!

Bistro Cosi Cosi(ビストロ コジコジ)
公式Instagram
https://www.instagram.com/bistrocosicosi

参加者のみなさまへ

第3弾「Because, 肉会」にご参加いただき、誠にありがとうございました!!

今回もおひとりでのご参加が多かったにも関わらず、集まった皆さまの自然なコミュニケーション力のおかげで、初対面とは思えない・・・まるで数年来の友人同士のような温かな空気が生まれました。あの場の心地良さこそ、このビコーズワインの開催するイベントのいちばんの魅力だと感じています。

次回の Because, 肉会 も、思いっきり“肉食系”でまいります。どうぞお楽しみに。

(運営チーム:吉田淳)

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